ブルガリアンヴォイスとは
2015年01月27日 09:47
ブルガリアの伝統音楽は一般の西洋音楽とは異なり、主旋律と並行する副旋律と音程が
動かない通奏音(バグパイプのドローンのようなパート)で構成されたものが多く、
(2,7,9度の)不協和音を故意に発生させることで独特なハーモニーを生み出します。
主旋律・副旋律・通奏音をそれぞれ担当する最低でも3人がいないと成立しません。
独唱の場合は伴奏楽器が他のパートを補うこともあります。
発声方法も独特で、クラシック的なベルカント唱法ではなく地声に近い
倍音を多く含んだ声でビブラートの代わりに日本の民謡のような「こぶし」が多用されます。
旋律は宗教的(賛美歌的)なものものあれば、土着的(民謡的)なものもあって、
民謡の場合はダンスとあわせて歌われることも多いようです。
歌にあわせて笛や弦楽器、ガイーダ(バグパイプ)などが伴奏に使われることもあります。
ブルガリアは東欧のスラブ系国家ですが、地理的にトルコにも近いためイスラム文化圏の
音楽の影響も感じられます。
(以上、<音楽方丈記>:TANさんのブログから引用させていただきました)
https://sothis.blog.so-net.ne.jp/2006-12-16